子どもの留守番中にインターホンが鳴ったら?来客・宅配便への防犯ルール
子どもだけで留守番しているときに「ピンポーン」とインターホンが鳴ったら、どう対応させればよいのでしょうか。
「宅配便なら出てもいい?」
「知っている近所の人なら大丈夫?」
「何度も鳴らされたらどうする?」
初めて子どもを留守番させる家庭では、こうした来訪者への対応も決めておきたいポイントです。
警視庁では、子どもが留守番するときの約束として、玄関や窓の鍵を閉め、誰かが訪ねてきても出ないことなどを案内しています。
大切なのは、訪問してきた相手が安全な人かどうかを子ども自身に判断させないことです。
この記事では、子どもの留守番中にインターホンが鳴った場合の基本的な対応と、宅配便や知人が訪ねてきた場合、何度もインターホンを鳴らされた場合などに備えて家庭で決めておきたいルールを紹介します。
留守番中のインターホンは「出ない」を基本ルールにする
子どもだけで留守番するときは、「インターホンが鳴っても出ない」を基本ルールにしておくと分かりやすくなります。
警視庁は、子どもの留守番について「誰かが訪ねてきても出ない」ことや、電話が鳴っても応答しないよう指導することを防犯上のポイントとして挙げています。
長野県警察も、子どもだけで留守番するときには電話やインターホンに出ないことなどを、家庭での約束の例として案内しています。
相手が誰なのかによって子どもに判断させるのではなく、
「留守番しているときはインターホンには出ない」
「玄関は開けない」
というシンプルなルールにしておくほうが、突然の来訪でも迷いにくくなります。
そもそも一人で留守番できるか迷っている場合は、「小学生の留守番は何年生から?始める目安と安全のための準備」で確認してみてください。
宅配便が来ても子どもが玄関を開ける必要はない
迷いやすいのが宅配便です。
制服を着ていたり、荷物を持っていたりすると、子どもが「宅配便だから出ても大丈夫」と判断するかもしれません。
しかし、留守番中に子どもが荷物を受け取らなければならない理由は基本的にはありません。
荷物の受け取りが必要な家庭では、
- 大人がいる時間帯を指定する
- 宅配ボックスを利用する
- 置き配を利用できるか確認する
- 保護者が帰宅してから再配達を依頼する
など、子どもが玄関を開けなくても済む方法を考えておきましょう。
スマートフォンと連携し、外出先の保護者が来訪者へ応対できるテレビドアホンなどもあります。
ただし、こうした機器がなくても、「子どもが対応しなければならない」と考える必要はありません。
知っている人が来ても勝手に開けない
「おばあちゃんだったら開けてもいい」
「隣の○○さんなら大丈夫」
と例外を増やしすぎると、子どもがその場で判断しなければならなくなります。
知っている人が訪ねてくる可能性がある場合も、
「事前に親から聞いている場合だけ」
「親に連絡して確認できた場合だけ」
など、家庭内のルールを決めておくとよいでしょう。
予定していない訪問であれば、相手が知っている人でも急いで玄関を開ける必要はありません。
本当に用事があれば、保護者へ連絡してもらうこともできます。
「お母さんいる?」と聞かれても答えない
インターホンへ出ないルールにしておけば、子どもが「今は一人です」と伝えてしまう場面も減らせます。
特に避けたいのは、
「お父さんかお母さんいる?」
「何時に帰ってくる?」
「一人で留守番しているの?」
といった質問へ、そのまま答えてしまうことです。
知らない人だけではなく、突然の電話でも家族の不在状況を伝えないようにしておきましょう。
子どもに上手な受け答えを覚えさせるより、留守番中は来訪者や知らない電話へ対応しないというルールのほうがシンプルです。
インターホンを何度も鳴らされたらどうする?
一度インターホンが鳴っただけなら、そのまま対応せずに済むことが多いでしょう。
しかし、
「何度もインターホンを鳴らされる」
「玄関をノックされる」
「ドアノブを触られる」
「家の周りから声をかけられる」
といったことが起きると、子どもは怖くなってしまいます。
こうした場合にどうするかも、事前に決めておきましょう。
例えば、
- 玄関へ近づかない
- ドアを開けない
- 保護者へ連絡する
- 保護者につながらなければ、あらかじめ決めた大人へ連絡する
- 危険を感じた場合は110番する
というように、行動する順番を決めておきます。
「怖かったら電話して」とだけ伝えるのではなく、誰に、どの順番で連絡するかまで決めておくことがポイントです。
親と連絡がつかない場合の連絡先も決める
留守番中に何か起きたとき、保護者が必ず電話へ出られるとは限りません。
仕事中や移動中で、すぐに応答できないこともあります。
そのため、第二、第三の連絡先も用意しておきましょう。
例えば、
- 父親・母親
- 祖父母
- 親族
- 事前にお願いした近所の大人
- 保護者の勤務先
などです。
電話番号をスマートフォンへ登録するだけではなく、紙にも書いて分かりやすい場所へ置いておく方法があります。
長野県警察も、留守番時などの約束を紙に書いて目につきやすい場所へ貼ることや、緊急時に子どもと連絡を取れるようにしておくことを案内しています。
留守番を始める前に「インターホン練習」をしてみる
ルールを一度説明しただけでは、実際にインターホンが鳴ったときに戸惑うことがあります。
初めて一人で留守番させる前に、親子で練習してみましょう。
例えば、保護者が玄関の外へ出てインターホンを鳴らします。
そのときに、
「どうする?」
「玄関へ行く?」
「お母さんに電話する?」
「何回も鳴ったらどうする?」
と実際の場面を想定して確認します。
宅配便を名乗る場合や、「お母さんの知り合いです」と言われた場合なども練習できます。
ただし、たくさんのパターンを暗記させる必要はありません。
基本は、
「インターホンには出ない」
「玄関を開けない」
「困ったら決めた大人へ連絡する」
の3つに絞ると覚えやすくなります。
玄関や窓の鍵も確認してから留守番を始める
来訪者への対応だけでなく、留守番中の戸締まりも重要です。
警視庁では、子どもが留守番するときには玄関ドアと窓の鍵を閉め、ドアチェーンがある場合は閉めておくよう案内しています。
子どもが学校から一人で帰宅して留守番を始める家庭では、
- 周囲を確認してから玄関を開ける
- 家に入ったらすぐ鍵を閉める
- 鍵を玄関付近へ置きっぱなしにしない
- 窓を勝手に開けない
- 留守番が終わるまで玄関を開けない
なども一緒に確認しておきましょう。
子どもへ家の鍵を持たせる場合は、「小学生に家の鍵を持たせるのは何年生から?なくさない持たせ方と防犯ルール」も参考になります。
家庭で決めたい留守番中の来訪者ルール
初めて留守番をさせる前に、次の項目を親子で確認してみましょう。
| 確認すること | わが家のルール |
|---|---|
| インターホン | 出ない・その他 |
| 玄関 | 開けない |
| 宅配便 | 受け取らない・その他 |
| 知人の訪問 | 親へ確認・出ない |
| 知らない電話 | 出ない |
| 親への連絡方法 | 電話・メッセージなど |
| 親につながらない場合 | ______へ連絡 |
| 何度も来訪された場合 | ______ |
| 緊急時 | 110番・119番 |
| 留守番終了後 | 親へ出来事を伝える |
紙へ書いて、子どもが確認できる場所に置いておくのもよいでしょう。
ルールを作ったら終わりではなく、子どもの成長や留守番時間、住環境に合わせて見直していきます。
スマートフォン連携のインターホンを使う方法もある
留守番する機会が多い家庭では、設備で負担を減らす方法もあります。
現在は、外出先のスマートフォンから来訪者を確認したり、保護者が代わりに応対したりできるテレビドアホンがあります。
こうした機能があれば、子どもが直接来訪者へ応対しなくても、保護者側で状況を確認できる場合があります。
ただし、通信環境や対応するスマートフォン、アプリなどが必要になる製品もあるため、購入する場合は対応条件を確認しましょう。
機器を導入する場合でも、「機械があるから大丈夫」と考えるのではなく、玄関を開けないことや緊急時の連絡方法は別に決めておくことが大切です。
よくある質問
留守番中にインターホンが鳴ったら居留守でも大丈夫?
子どもだけで留守番している場合は、無理に対応させる必要はありません。
警視庁や長野県警察も、留守番中の子どもについて、訪問者やインターホンへ対応しないことを防犯上のポイントとして案内しています。
宅配便なら子どもに受け取らせてもいい?
家庭の判断になりますが、子どもだけの留守番中に玄関を開けなくても済むようにしておくほうが、ルールは分かりやすくなります。
時間指定、宅配ボックス、置き配などを利用できるか確認しましょう。
祖父母や知っている人が来た場合は?
予定している訪問であれば、あらかじめ子どもへ伝えておきます。
予定外の場合は、知っている人でも勝手に玄関を開けず、保護者へ確認するルールにしておく方法があります。
インターホンを何度も鳴らされたら?
玄関を開けず、まず保護者へ連絡します。
保護者につながらない場合の連絡先も事前に決めておきましょう。ドアを開けようとしているなど危険を感じる状況では、110番することも子どもへ教えておきます。
留守番中に友達が来たら家へ入れてもいい?
友達についても家庭でルールを決めておきましょう。
「親がいないときは友達を家へ入れない」など、子どもがその場で迷わない決め方にしておくと分かりやすくなります。
まとめ
子どもだけで留守番するときは、インターホンが鳴っても「誰が来たのか」を子どもに判断させるのではなく、家庭であらかじめ行動を決めておくことが大切です。
基本ルールとしては、
- インターホンには出ない
- 玄関を開けない
- 宅配便も子どもだけで受け取らない
- 困ったら保護者へ連絡する
- 保護者につながらない場合の連絡先も決める
- 危険を感じた場合の行動を練習する
といった内容を確認しておきましょう。
初めての留守番では、口頭で説明するだけでなく、実際にインターホンを鳴らして親子で練習しておくと、子ども自身も行動を確認できます。
留守番に慣れてきても、帰宅後に「今日は何かあった?」と確認し、必要に応じて家庭のルールを見直していきましょう。
留守番中だけでなく、子どもが一人で帰宅するときの安全も含めて考える場合は、「小学生の帰宅時間は何時まで?学年・季節別の決め方と防犯ルール」もあわせて確認してみてください。

