学童の料金はいくら?公立・民間の費用と追加料金を分かりやすく解説

学童の料金は、自治体や施設によって大きく異なります。

公立の放課後児童クラブでも、完全に無料とは限りません。毎月の利用料に加えて、おやつ代、保険料、延長料金などが必要になる場合があります。

一方、民間学童は、長時間の預かりや送迎、学習プログラムなどが料金に含まれていることもあります。

学童の費用を調べるときは、月額料金だけでなく、次の費用まで確認することが大切です。

  • 入会金
  • 毎月の利用料
  • 延長料金
  • おやつ代
  • 保険料
  • 教材費
  • 送迎料金
  • 昼食代
  • 長期休みの追加料金

この記事では、公立学童と民間学童の料金の違い、見落としやすい追加費用、減免制度について解説します。

学童の料金は全国一律ではない

学童の料金には、全国共通の金額がありません。

自治体が運営する公立学童でも、無料のところもあれば、毎月数千円の利用料が必要なところもあります。

こども家庭庁が公表した2024年の放課後児童クラブの実施状況によると、全国25,635か所のうち25,054か所、割合にして97.7%が何らかの料金を徴収していました。

ただし、この数字には、学童の利用料は無料で、おやつ代などの実費だけを集めている施設も含まれています。

そのため、「公立学童なら無料」「どの地域でも同じ金額」とは考えず、住んでいる自治体や利用予定の施設の案内を確認しましょう。

公立学童の料金はいくら?

公立学童の料金は、自治体によって異なります。

費用には、主に次のような形があります。

  • 基本利用料が無料
  • 毎月一定額を支払う
  • 世帯所得によって利用料が変わる
  • 利用日数によって料金が変わる
  • 通常時間は無料で、延長時間だけ有料
  • おやつ代や保険料だけを支払う

「公立」という呼び方でも、自治体が直接運営しているとは限りません。自治体が社会福祉法人や民間事業者などへ運営を委託している場合もあります。

ただし、自治体の事業として実施される学童は、料金や利用条件が自治体の案内に掲載されていることが一般的です。

札幌市の児童クラブの場合

札幌市の児童会館・ミニ児童会館に開設されている児童クラブでは、2026年8月時点で次の料金が案内されています。

利用する時間帯利用料
8時45分~18時のみ無料
8時~8時45分または18時~19時を利用月額2,300円
長期休みだけ有料時間帯を利用1期間2,300円
傷害保険料年額1,500円程度

札幌市の場合、18時までの通常時間だけなら利用料は無料です。

ただし、保護者の仕事が18時までで、迎えが18時以降になる場合は、有料時間帯を利用する可能性があります。

このように、基本利用料が無料でも、家庭の利用時間によって実際の負担額が変わることがあります。

関連記事:**「学童は何時まで?公立・民間の違いと仕事が間に合わないときの対策」**では、通常利用と延長利用の時間、迎えに間に合わない場合の対策を解説しています。

民間学童の料金はいくら?

民間学童の料金は、運営事業者やサービス内容によって異なります。

公立学童より費用が高くなる傾向がありますが、次のようなサービスが料金に含まれる場合があります。

  • 学校から施設までの送迎
  • 施設から自宅までの送迎
  • 遅い時間までの預かり
  • 夕食や軽食
  • 宿題の見守り
  • 英語やプログラミングなどの学習
  • スポーツや工作などの活動
  • 長期休み中のイベント

同じ民間学童でも、預かりを中心とする施設と、習い事や学習を組み合わせた施設では料金が大きく異なります。

また、広告に掲載されている月額料金が、実際に毎月支払う総額とは限りません。

基本料金とは別に、送迎、延長、食事、教材などの費用がかかる可能性があります。

民間学童で確認したい料金

民間学童を検討するときは、次の料金を確認しましょう。

費用確認したい内容
入会金初回だけ必要か
月額料金週何日利用できるか
延長料金何時から追加料金になるか
送迎料金片道・往復、対象範囲
食事代夕食や長期休みの昼食
教材費毎月または年間で必要か
行事費遠足や特別活動の費用
長期休み料金通常月とは別料金か
キャンセル料欠席時に返金されるか

特に「週5日利用」と「週2日利用」では料金が異なる場合があります。パンフレットを見るときは、自分の家庭が必要とする日数・時間に合わせて計算してください。

学童でかかる追加費用

月額利用料以外にも、学童ではさまざまな費用が発生する可能性があります。

延長料金

通常の終了時刻を過ぎて利用する場合にかかる料金です。

料金の計算方法には、次のような形があります。

  • 毎月定額
  • 1回ごと
  • 30分ごと
  • 利用日数に応じて加算

毎日の迎えが通常時間を過ぎる家庭では、1回ごとに支払うより、月額制のほうが安くなる場合もあります。

反対に、延長利用が月に1~2回だけなら、利用ごとの料金のほうが負担を抑えられる可能性があります。

おやつ代

学童で提供されるおやつの費用です。

月額料金に含まれている施設もあれば、おやつ代を別途集める施設もあります。

欠席した日のおやつ代が返金されるか、アレルギーがある場合に対応できるかも確認しておきましょう。

札幌市の児童クラブでは、おやつの提供は基本的に行われていません。必要な場合は、家庭から持参できます。

保険料

学童でのけがや事故に備え、傷害保険への加入が必要になる場合があります。

保険料は月額料金とは別に、年度の初めなどにまとめて支払うことがあります。

年度途中で退会しても返金されない場合があるため、利用案内を確認してください。

昼食代

土曜日や夏休み、冬休みなど、一日利用する日は昼食が必要になります。

弁当を持参する施設もあれば、希望者へ昼食を提供する施設もあります。

昼食を注文できても、通常の利用料とは別に1食ごとの料金がかかる場合があります。

毎日注文すると長期休み中の負担が大きくなるため、1食の金額と利用日数を掛けて計算しておきましょう。

送迎料金

民間学童では、学校から施設、自宅から施設までの送迎サービスを利用できる場合があります。

送迎料金が月額料金に含まれているとは限りません。

次の点を確認しましょう。

  • 学校から施設まで迎えに来るか
  • 帰りに自宅まで送ってくれるか
  • 送迎対象となる学校や地域
  • 片道と往復の料金
  • 曜日ごとの利用ができるか
  • 長期休み中も送迎があるか

送迎を利用しないと通えない施設の場合は、必ず送迎料金を含めて比較します。

教材費・プログラム費

英語、プログラミング、スポーツなどを行う民間学童では、教材費やプログラム費が必要になることがあります。

月額料金にすべて含まれている場合もあれば、希望するプログラムごとに追加料金がかかる場合もあります。

学童としての預かりだけを利用できるのか、学習プログラムへの参加が必須なのかも確認してください。

行事費

遠足、季節行事、施設外活動などの費用です。

参加が任意の場合と、通常活動の一部として全員参加になる場合があります。

交通費や入場料だけでなく、特別な昼食代などが加わる可能性もあります。

夏休みは学童の料金が高くなる?

夏休みなどの長期休業期間は、通常月より利用時間が長くなるため、追加料金が必要になる場合があります。

考えられる費用は次のとおりです。

  • 長期休みの追加利用料
  • 朝の延長料金
  • 昼食代
  • 行事や遠足の参加費
  • 冷暖房費
  • 送迎料金

例えば、通常の登校日は下校後から利用しますが、夏休みは朝から夕方まで学童で過ごします。

基本の月額料金が同じでも、昼食代や朝の延長料金が加わると、実際の支払額が増えることがあります。

札幌市の児童クラブでは、夏休みや冬休みなどの長期休業期間だけ朝8時~8時45分の有料時間帯を利用する場合、1期間2,300円です。

夏休みだけ学童を使いたい場合は、短期利用ができるか、申し込み時期はいつか、料金はいくらかを早めに確認しましょう。

週に数日だけなら安くなる?

学童によっては、週2日・週3日などの利用コースが用意されています。

一方、公立学童では、利用日数が少なくても月額料金が変わらない場合があります。

確認したいのは次の点です。

  • 週ごとの利用日数を選べるか
  • 曜日を固定する必要があるか
  • 利用しなかった日の返金があるか
  • 長期休みだけ利用日数を増やせるか
  • 急な利用日の追加ができるか

「月に10日しか利用しないから半額になる」とは限りません。

祖父母に迎えを頼める曜日や、保護者が在宅勤務をする日が決まっている家庭は、日数別のコースがある民間学童も比較してみましょう。

学童の料金に減免制度はある?

自治体の学童には、家庭の状況に応じた減免制度が設けられている場合があります。

こども家庭庁の2024年の調査では、料金を徴収している放課後児童クラブのうち88.3%が、何らかの利用料減免を行っていました。

対象として考えられるのは、次のような世帯です。

  • 生活保護を受給している世帯
  • 市町村民税が非課税の世帯
  • 就学援助を受けている世帯
  • ひとり親世帯
  • 兄弟姉妹が同時に利用する世帯
  • 災害など特別な事情がある世帯

対象条件や減免額は、自治体によって異なります。

札幌市の児童クラブでは、就学援助世帯は有料時間帯の利用料が全額減免されます。兄弟姉妹などが複数で利用する場合は、2人目以降が半額になります。

減免は自動的に適用されず、申請が必要な場合があります。

対象になる可能性がある家庭は、申込書を提出する前に必要書類を確認しましょう。

公立学童と民間学童の費用をどう比較する?

月額料金だけを見ると、公立学童のほうが安く見えることがあります。

しかし、終了時刻が仕事に合わず、別の見守りサービスや迎えを依頼する場合は、その費用も必要です。

反対に、民間学童の月額料金が高くても、送迎、延長、おやつ、習い事などが含まれていれば、別々に契約するより負担が少なくなる可能性があります。

次のように、家庭で実際に必要なサービスを含めて比較しましょう。

比較項目公立学童民間学童
基本利用料__円__円
延長料金__円__円
おやつ代__円__円
保険料__円__円
送迎料金__円__円
学習・習い事__円__円
長期休み料金__円__円
毎月の合計__円__円

費用だけでなく、子どもが過ごす時間、通いやすさ、迎えに間に合うかも一緒に考えることが大切です。

関連記事:**「朝の小1の壁とは?共働き家庭が入学前に考えたい7つの対策」**では、学童の終了時刻や長期休みなど、共働き家庭が入学前に確認したい問題をまとめています。

入学前に確認したい学童費用チェック表

申し込み前に、次の費用を書き出しておきましょう。

確認項目金額
入会金__円
基本の月額利用料__円
朝の延長料金__円
夕方の延長料金__円
おやつ代__円
保険料年額__円
送迎料金月額__円
教材・プログラム費月額__円
昼食代1食__円
長期休みの追加料金__円
行事費年間約__円
初年度の年間合計約__円

初年度は、入会金や保険料などが加わるため、2年目以降より費用が高くなる場合があります。

毎月の支払いだけでなく、年間でいくら必要になるかも計算しておくと安心です。

よくある質問

公立学童は無料ですか?

無料の自治体もありますが、すべての公立学童が無料ではありません。

基本利用料、延長料金、おやつ代、保険料などが必要になる場合があります。自治体や利用予定の施設の案内を確認してください。

学童の料金は保育園と同じように所得で決まりますか?

所得に応じて料金や減免額が変わる自治体もありますが、すべての学童が所得連動ではありません。

世帯所得に関係なく一律料金を設定している施設もあります。

学童を休んだ月も料金はかかりますか?

施設の規定によります。

長期間利用しない場合に休会制度がある施設もありますが、籍を残している限り月額料金が必要になる場合もあります。休会や退会の申請期限を確認しましょう。

欠席した日の料金は返金されますか?

月額制の場合、欠席した日数に応じた返金がないことがあります。

おやつ代、昼食代、送迎料金などの扱いも施設によって異なります。

兄弟で利用すると安くなりますか?

兄弟姉妹の2人目以降を減額する制度がある自治体や施設があります。

自動適用ではなく申請が必要な場合があるため、申し込み時に確認しましょう。

夏休みだけ学童を利用できますか?

長期休みだけ利用できる学童もあります。

ただし、定員、申し込み時期、利用条件、料金は施設によって異なります。通常利用者が優先される可能性もあるため、早めの確認が必要です。

まとめ|月額料金だけでなく年間の総額を確認しよう

学童の料金は全国一律ではなく、自治体や施設によって異なります。

公立学童でも、次の費用がかかる場合があります。

  1. 基本利用料
  2. 延長料金
  3. おやつ代
  4. 保険料
  5. 長期休みの追加料金

民間学童では、送迎、食事、教材、学習プログラムなどが追加される可能性があります。

比較するときは、広告に書かれた月額料金だけで判断せず、家庭が必要とする利用日数や時間、送迎などを含めた総額を計算しましょう。

減免制度を利用できる場合もあるため、就学援助、兄弟利用、ひとり親世帯などの対象条件も確認することが大切です。

学童の利用時間と料金の両方を確認し、仕事と送迎に無理がなく、家計にも続けやすい施設を選びましょう。

参考にした公式情報

※料金、減免制度、延長利用、保険料などは、自治体や施設、年度によって変更される場合があります。必ず利用予定の学童が発信する最新情報をご確認ください。