学童で子どもが発熱したら?仕事中の呼び出しとお迎えの対応

仕事中に、学童から突然電話がかかってきた。

「お子さんが熱を出しているので、お迎えをお願いします」

そんな連絡を受けたら、すぐに仕事を抜けられない保護者は困ってしまうかもしれません。

学童は、保護者が仕事などで家庭にいない時間に、子どもが安全に過ごすための場所です。しかし、子どもが発熱したり、体調を崩したりした場合は、通常どおり預かりを続けられないことがあります。

では、仕事中でもすぐに迎えに行かなければならないのでしょうか。祖父母などに代わりのお迎えをお願いすることはできるのでしょうか。

この記事では、学童で子どもが発熱したときの対応や、保護者がすぐに迎えに行けない場合の準備、翌日以降の学童利用について紹介します。

学童で子どもが発熱したらどうなる?

学童の利用中に子どもが発熱した場合、施設から保護者へ連絡が入り、お迎えを求められることがあります。

例えば、東京都稲城市では、学童クラブの育成時間中に急な発熱や腹痛などで具合が悪くなった場合、保護者のお迎えをお願いすると案内しています。

東京都羽村市でも、学童クラブに来てから体調が悪くなった場合は、緊急連絡先や勤務先などへ連絡し、お迎えを求めることが示されています。

このように、学童は体調不良の子どもを通常どおり預かり続ける場所ではありません。

ただし、何度以上の発熱でお迎えが必要になるか、どのような症状で連絡するかは、施設によって異なります。

熱の高さだけでなく、子どもの様子や症状によって判断される場合もあります。

熱がなくてもお迎えを求められることがある

体調不良は、発熱だけではありません。

例えば、次のような場合もあります。

  • お腹が痛い
  • 吐いてしまった
  • 下痢をしている
  • 頭痛が強い
  • ぐったりしている
  • 普段と様子が違う

長野県塩尻市の児童クラブ・放課後キッズクラブの利用案内では、発熱や病気の発症に加えて、健康上いつもと様子が違うと判断した場合も保護者へ連絡し、お迎えをお願いするとしています。

「熱がないから学童で待っていられる」とは限りません。

学童から呼び出されたら、まず確認したいこと

仕事中に学童から連絡が来たら、慌てて電話を切るのではなく、子どもの状態と必要な対応を確認しましょう。

主に確認したいのは、次の内容です。

確認すること内容
子どもの症状発熱、腹痛、嘔吐など
現在の様子会話ができるか、普段と違う様子があるか
お迎えどのくらい急いで迎えに行く必要があるか
連絡先状況が変わった場合の連絡方法
代理人保護者以外のお迎えが可能か

例えば、次のように確認するとよいでしょう。

「子どもの今の様子を教えてください。職場から向かうと40分ほどかかりますが、その間の対応について相談できますか」

ただし、呼吸が苦しい、意識の状態がおかしいなど、緊急性が疑われる場合は、お迎えの時間を調整することよりも救急対応が優先されます。

施設の職員と状況を共有し、必要な対応を進めましょう。

仕事中ですぐに迎えに行けない場合は?

共働き家庭では、保護者が仕事中に突然抜けることが難しい場合もあります。

例えば、接客中で職場を離れられない、遠方へ外出している、電車で移動しているといった状況です。

その場合は、学童へ現在の状況を伝え、迎えに行ける時刻を相談しましょう。

ただし、学童がその時刻まで必ず預かってくれるとは限りません。

子どもの体調や施設の対応方針によっては、早急なお迎えが必要になることがあります。

もう一方の保護者に連絡する

夫婦で働いている場合は、どちらが早く迎えに行けるか確認しましょう。

職場からの距離だけでなく、その日の勤務状況も考える必要があります。

例えば、普段は母親がお迎えを担当していても、父親のほうが早く職場を離れられる日もあるでしょう。

日頃から「急な呼び出しにはどちらが対応するか」を話し合っておくと、連絡を受けたときに判断しやすくなります。

祖父母などにお願いできるか確認する

近くに祖父母や親族がいる場合は、代わりに迎えに行ってもらう方法も考えられます。

ただし、代理人のお迎えには、事前登録や保護者からの連絡などが必要な施設もあります。

誰でも自由に子どもを引き取れるわけではないため、学童のルールを確認してください。

代理人がお迎えに行く場合は、子どもがその後どこで過ごすのかも決めておきましょう。

発熱している子どもを一人で自宅に残すことにならないよう、引き取ったあとの見守りまで考える必要があります。

迎えに行くまで学童で休ませてもらえる?

学童で体調が悪くなった場合、施設の職員が子どもの様子を確認し、保護者への連絡などを行います。

こども家庭庁の「放課後児童クラブ運営指針解説書」でも、感染症が疑われる子どもへの対応や、保護者への速やかな連絡、緊急時の救急対応について示されています。

ただし、施設に医務室があるとは限らず、体調不良の子どもを長時間預かるための体制が整っているとも限りません。

そのため、保護者が仕事を終えるまで通常どおり預かってもらえると考えるのは避けましょう。

学童からお迎えを求められた場合は、子どもの状態に合わせてできるだけ早く対応することが大切です。

学校で発熱した場合、そのまま学童へ行ける?

学校で体調が悪くなった場合は、通常どおり学童へ行けないことがあります。

例えば、塩尻市では、学校で体調不良になった場合、児童クラブでは預からず、学校へのお迎えと家庭での保育をお願いすると案内しています。

学校から保護者へお迎えの連絡があった場合は、学校の指示に従いましょう。

「学童に行けば夕方まで待てる」という前提で予定を立てないことが大切です。

また、学校を早退した場合は、学童への欠席連絡も必要になることがあります。

学校への連絡だけで学童にも伝わるとは限らないため、両方の連絡方法を確認しておきましょう。

翌日も熱があったら学童は休む?

翌日も発熱や体調不良が続いている場合は、無理に学童を利用させないようにしましょう。

学童は集団生活の場です。

体調が悪い子どもが無理をして過ごすことは、本人の負担になるだけでなく、感染症の場合は周囲への影響も考えられます。

ただし、利用を再開できる条件は、症状や感染症の種類、施設のルールによって異なります。

熱が下がればすぐ利用できる?

熱が下がったことだけで、必ず利用を再開できるとは限りません。

例えば、感染症によっては学校で出席停止の期間が定められている場合があります。

また、学童独自の利用基準が設けられている場合もあります。

「解熱したから翌日は大丈夫」と自己判断せず、学校と学童の決まりを確認してください。

学童を休む連絡も忘れずに

子どもが体調不良で学校を休む場合、学童にも欠席連絡が必要になることがあります。

特に、普段は学校から直接学童へ移動する子どもについては、施設側が出欠を把握できることが重要です。

学校への欠席連絡とは別に、学童が指定する方法で連絡しましょう。

病児保育を利用すれば仕事を休まずに済む?

子どもが体調不良になったとき、病児保育や病後児保育の利用を検討する家庭もあるでしょう。

ただし、病児保育は、どの地域でも小学生を受け入れているわけではありません。

対象年齢や利用条件、予約方法、必要書類などは施設によって異なります。

また、病児保育を利用できる場合でも、当日の空き状況や子どもの症状によっては利用できないことがあります。

そのため、学童から呼び出された当日に、必ず別の施設へ預けられるとは限りません。

病児保育を調べるときの確認事項

利用を検討する場合は、次の点を確認しましょう。

  • 小学生が対象になっているか
  • 事前登録が必要か
  • 医師の診察や書類が必要か
  • 当日予約が可能か
  • 利用できない症状や感染症はあるか
  • 何時から何時まで預けられるか
  • 送迎は保護者が行う必要があるか

なお、保育施設から病児保育施設へ子どもを送迎する制度を設けている自治体もありますが、学童からの送迎に対応しているとは限りません。

制度の対象施設や利用条件を必ず確認してください。

子どもの急な発熱に備えて共働き家庭が準備したいこと

学童からの呼び出しは、事前に日時を決められるものではありません。

だからこそ、普段から家庭で対応を考えておくことが大切です。

緊急連絡先を最新の状態にしておく

学童に登録している緊急連絡先が、現在も使える番号になっているか確認しましょう。

例えば、保護者の勤務先や携帯電話番号が変わった場合は、施設へ変更を届ける必要があります。

また、仕事中に携帯電話へ出られない場合は、別の連絡方法を登録できるか確認しておくとよいでしょう。

代理のお迎えを事前に相談する

祖父母や親族などにお願いする可能性がある場合は、事前に学童のルールを確認しておきましょう。

当日になって初めて相談すると、必要な手続きが間に合わない場合があります。

代理人の登録が必要な施設では、あらかじめ準備しておくことが大切です。

勤務先への連絡方法を考えておく

子どもの体調不良で急に仕事を離れる可能性があることを、勤務先と相談しておく方法もあります。

例えば、

  • 急な早退が必要なときの連絡先
  • 仕事を引き継ぐ相手
  • 利用できる休暇制度
  • もう一方の保護者との分担

などです。

家庭によって働き方は異なりますが、急な呼び出しがあったときの連絡手順を考えておくと対応しやすくなります。

翌日以降の予定も考える

学童からの呼び出しがあった日は、お迎えだけでなく、翌日以降の対応も必要になる場合があります。

子どもの体調によっては、数日間学校や学童を休むことになるかもしれません。

一方の保護者だけに負担が集中しないよう、家庭で相談しておくことも大切です。

学童から呼び出されたときのチェックリスト

急な発熱や体調不良に備えて、次の項目を確認しておきましょう。

確認項目チェック
学童からの電話に気づける連絡方法がある□
緊急連絡先を最新の状態にしている□
仕事中に早退する場合の連絡方法を知っている□
もう一方の保護者と対応を相談している□
代理のお迎えが可能か確認している□
代理人に必要な登録を済ませている□
子どもの翌日以降の預け先を検討している□
学童を欠席する際の連絡方法を知っている□
地域の病児保育の対象年齢を確認している□

すべての家庭が同じ準備をする必要はありません。

保護者の勤務時間や職場から学童までの距離、頼れる家族の有無などに合わせて、できることから考えておきましょう。

よくある質問

学童で37度台の熱が出たら迎えに行く必要がありますか?

何度以上でお迎えが必要になるかは、施設のルールや子どもの状態によって異なります。

体温だけでなく、普段と違う様子やほかの症状によって連絡が入る場合もあります。

保護者が仕事を抜けられない場合は?

まず学童へ事情を伝え、子どもの状態と必要な対応を確認しましょう。

もう一方の保護者や、施設が認める代理人にお迎えをお願いできるか検討します。

ただし、子どもの状態によっては早急な対応が必要になることがあります。

学童で発熱したら一人で帰宅できますか?

体調不良時には保護者のお迎えを求める施設があります。

普段は一人で帰宅している子どもでも、発熱時に同じ方法で帰宅できるとは限りません。

施設の指示に従ってください。

学校で熱が出たあと、学童で待つことはできますか?

学校で体調不良になった子どもを、学童で預からない自治体があります。

学校からお迎えを求められた場合は、学校の指示に従いましょう。

翌日には元気になったら学童へ行けますか?

症状や感染症の種類、施設の利用基準によって異なります。

学校の出席停止期間がある感染症などにも注意し、学校と学童の決まりを確認してください。

まとめ|学童からの呼び出しに備えてお迎えの方法を決めておこう

学童で子どもが発熱した場合、施設から保護者へ連絡が入り、お迎えを求められることがあります。

発熱だけでなく、腹痛や嘔吐など、体調不良の内容によっても対応が必要になる場合があります。

共働き家庭では、急な呼び出しにすぐ対応できないこともあるでしょう。

そのため、

  • 緊急連絡先を最新の状態にしておく
  • 保護者同士でお迎えの分担を考える
  • 代理人のお迎えに必要な手続きを確認する
  • 翌日以降の欠席や預け先も考える
  • 病児保育など地域の支援制度を調べておく

といった準備が役立ちます。

子どもの体調不良は、予定どおりに起こるものではありません。

仕事中に突然連絡が来ても対応できるよう、学童のルールと家庭の連絡方法を一度確認しておきましょう。

参考にした公式情報